そしてふたりでワルツを オリジナル小説/漫画/イラスト等を置いています。
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マリクが本編でカミィに抱く感情



本編でジュンイチが言いかけてマリクに遮られたアレ。
心理学で言う「防衛機制」というものらしいです。

カミィを幸せにすることによって、自分が幸せになったかのような感覚を得ようと無意識でしているのです。




心の隙間を埋めたもの



物語において、トーマスは、最後まで、トーマスでした。

トーマス、もともとは多分、普通の感覚をもった人だったんです。
だけれど、環境によって心にぽっかりと穴が空いてしまって。
その穴が、愛で埋まればワンチャンあったのかもしれない。
トーマスはカミィに対して、「こいつは使える」という、道具的な意識しか持ち合わせませんでしたが、
もしそこに、1ミリでも何かそれ以外の気持ちがあれば、国が救われて幸せになる道があったのかもしれない。

でも、トーマスの穴は、カミィと出会うより前に、ゲツエイが埋めてしまった。
トーマスの心の、カミィがもしかしたら入り込めたかもしれない部分に、ゲツエイが先に蓋をしてしまった。
トーマスはゲツエイのことも「道具」として見てますが、自分で意識してない深層心理で少し依存しているところがある。
カミィや、その他の人に対する「道具」の扱いと、ゲツエイの「道具」の扱いに差がある。
ゲツエイがトーマスの、ももいろのまる。ふたりでワルツ。

ジュンイチも他者を「実験道具」として見ていたけど、もう少し心に開いているところがあって、
そこが天才と、普通の人の差ではないか。

ジュンイチは周りがオープンだったにもかかわらず、自ら孤高の選択を知らず知らずのうちにしてしまっていて、
トーマスは逆に、周りが閉じてしまっていたから、自分の心をうけとめてくれる人がいなくて徐々に閉じていって。

だから、ジュンイチのこころは開いたままだったのですが、トーマスの心は閉じてしまって、
そして、僅かな隙間にもゲツエイが入ってしまって、そこで完結してすでに出来上がってしまっていた。

そしてマリクは、心の隙間を、防衛機制によって自分自身で埋めようとしていた。

だからジュンイチとマリクはこれからも変わっていくだろうし、成長(というのかはわからないけど)、
変化の余地があり、トーマスにはそれがもう無い。そこが結末の分かれ道。




第二五話   ☆そしてふたりでワルツを




ジュンイチはカミィによって大きく人生観を変えられた。

でもそれは彼女の意識が無い間の独白でしか語られて無くて、
彼女はそれを知らないまま。

はっきり覚醒して第一声「トーマス様はどうなったの?」という部分。

"たったひとりの人の心を動かすこともできなかった。"
と悔やんでいる彼女の目の前に、まさに、心が動かされた人がいる。

皮肉。




ジュンイチの母マリアベル




ジュンイチがああなのは自分のせいだと思いこんでいる彼女。
(ずっと病気で寝ていて母親として何もしてないから)
実際そうではないけれど。

親の決めた相手と結婚して子供をうんで病気になって、何もできずに死んでしまう。
子供は人に関心を寄せることなく、親のことすらもどうでもよさそうにしている。
マリアベルはそれをどう思ったか。

息子に必要とされていない、ということを、死の間際にまざまざと実感させられて。
それでもやっぱり「息子をよろしく」と、人にたくして。
これがいわゆる親から子への無償の愛(アガペー)なのだろうか。




童話ネタ




シンデレラ、人魚姫、ラプンツェル。
白雪姫に、眠り姫。

カミィパートに盛り込まれた童話の元ネタたち。

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