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各話解説。多いので思い出したところからちまちまと。ネタバレを多く含むので二週目用とか



第一話  序奏:冬薔薇のメヌエット



>そして、月の光が生み出した黒い影の。

ゲツトマの過去読んでからだと月と影の意味が分かる
それとゲツエイを 【何か】 と形容しているところ。
あえて「人」とは呼ばない。

  



第ニ話    ☆侯爵様は退屈している



>いっそ街で謎の病気でも流行してくれれば面白いのに

"謎の"という部分が重要。
未知なるものを常に求めている。

  



第三話   第一楽章:ちくはぐなシンフォニー(1)



二話に引き続きジュンイチ寄りの視点で、やや難解な文章。
しかし、彼が恋を自覚した瞬間に、少し、文章力が下がる。
恋をして、彼は……。

  



第四話   第一楽章:ちくはぐなシンフォニー(2)




二、三話から一転してふわふわポエミィ。
夢と現実をテーマに織り交ぜて、キラキラ。

***

トーマスとカミィの医務室での会話。

>直接の面識はありませんが、お名前は存じております。
>たしか貿易を営んでらっしゃるとか。
>こんなに可愛らしいお嬢さんがいらっしゃるとは知りませんでした。
>良いモノをお持ちですね。そちらの風変わりなマスクもお父様の貿易のお品で?

この時点ですでにカミィのことを「モノ」扱いしてるトーマス。
貴族のくせに傍目を憚らずぼーっと破片ひろっている扱いやすそうなやつ
かつ見た目が良い。
こりゃさぞ使えるお人形になるだろう、と思っただろう。
想像以上に愚鈍だったのが計算違い。

>あなたは仮面をつけないほうが(トーマスにとって都合が)良い

后候補が変人であっては困るから、ガスマスクをつけさせない為。
仮面でうまく自分を偽装できるようなずる賢さはいらない。


***

通常のジュンイチなら相手の同意などどうでもよく自己中に他人を使って実験するけど
カミィ相手にそれがなかったのはやっぱり恋は盲目というのか
普段の判断力や何やを見失ってしまっていたから。
告白が「してくれる?」ではなく「くれるよね?」なところに本質が垣間見えている。

  



第六話    ☆あとを継ぐ者




>もとより、失うものなど何もない。

恋だって、捨ててきたのだ。(外伝八)
セバスチャン。

***

母親ですらも
>生きものはいつか死ぬよ。足掻いても仕方のないことだ。さようなら。お母様
と声色ひとつ変えずに見送ったジュンイチ。
そんな彼が、人を生かす為に、自らの血を与えるようになる。
感慨深い。

  



第七話    ☆哀れ夢は現となりて、過去を苛むなり




>困った顔で力なく笑う少女は、その存在自体が高級な果物のようで。

スラムではめったにおめにかかれない、幻のような存在。

***

>「恵まれた貴族の少女に、スラム暮らしの自分の助けが必要になることなど、
>これから先あるのだろうか?」

生きる世界が違うことの後ろめたさ

***

関係ないですが、七話では

>騎士気取りで振り回していた剣は、よく見りゃただの木の棒だ。目がさめて、その場で捨てた。

ここが一番お気に入りのフレーズです。

  



第八話    ☆踊る本能と花束の調べ(1)




【何か】:ゲツエイ
【小道具】:死体
【小道具の中身】:内臓
【小道具箱】:内臓がなくなった死体
【劇場】:王の寝室

***

>認めるのは癪だがそれは多分正解だ。花束なんて金にもならない食えもしないもの。
>けど、きっとカミィは喜ぶであろうもの

相手は貴族だから。

***

>言い聞かせて、マリクは、逃げるように歩き去った。

誰に言い聞かせたんだろう。何から逃げたんだろう。
そういうことです。

  



第十話   ☆組み立てたパズル、外された一ピース



この回のトーマス、実は笑っている。

>その光景を目の当たりにして、トーマスは、口元を押さえて肩を震わせた。

みんなが勝手に「泣いているのだ」と解釈してくれる。面白くてたまらない。
笑いがこみ上げて、こらえられない。バレないように口元を隠し肩を震わせる。
  
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